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1年14組【入学式】 [1年14組]

これからお話しするのは今から40年前のお話しです。

1982年4月
いよいよ中学生活の始まりだ!

黒い学帽に金ボタンの学生服、頑丈な造りの白い肩掛けカバン。
空気は冷たく散り始めた桜の木が植えられた正門をくぐり、ワクワクしながら中学校の体育館の入口で受付を済ませた。

あなたは14組の列の座席に座ってくださいと言われ着席する。

来たもん順で座らされるんだけど、小学校の時のクラスメイトは14組の列に誰も居なかった。
他のクラスの列には同じ小学校のクラスメイトや違うクラスの顔なじみが着席していた。
ちなみに小学生の時のクラスは6年3組だった。


僕が入学した中学校はまさにマンモス校でして、この時の新入生は15クラス、人数にして600人は居ました。

6年3組の奴は誰と一緒になるんだろう?
3組時代に仲良しだったフルさんと同じならいいな~(・∀・)
なんて、ワクワクして待っていると、だみ声でチリチリ頭のヤヨイさんがやって来た。

なんだぁ~女かよぉーと落胆していると、もう一人やって来た。
彼はミスターと言うあだ名でして、小学校のガキ大将でした。

また、ミスターと同じクラスかよ~~~~~~щ(´□`)щ オーマイガーッ!!
一瞬にしてワクワクした気持ちからブルーな気分になりました。
6年3組のクラスは4年生の時から同じクラスで、クラス替えが無く進級したので勘弁してくれ~~
くれ~~!って感じだったのです。

中学になっても一緒になりたかったフルさんは11組になりました。

式が終わり教室に移動するんだけど、これが驚いた事にプレハブ校舎でした。
本校舎は2~3年生で既にいっぱいなので、1年生は15クラスと職員室、美術室がプレハブ校舎だったのです。
僕の14組は一番端っこで、唯一2階建てのプレハブ教室でした。
1階は14組と15組が使用し2階は1年生の教員用の職員室と先生方の更衣室兼ミーティングルームでした。

教室に入ると普通なら座席が名前の順で準備されてるはずなんだと思うけど、なぜか来たもん順の自由席でした。

僕とミスターは廊下側に座りました。
廊下と教室はガラス窓で仕切られておりました。
小学校の教室は廊下と教室の間には黒板や掲示板があるので新鮮だったのです。

僕はミスターの前に座り二人で教室中を眺めていると、隣におさげの女子とほっぺの赤い女子が座りました。
しまむらさんと簑さんと言う女子だ。
僕らとは違う小学校の出身で2人は仲良しのようだ。

しまむらさんは少し照れ屋な子だったけど、蓑さんはフレンドリーで初日から僕らと仲良くなった。
しまむらさんはおさげが似合い、蓑さんはほっぺが赤くとても可愛い顔をしていた。
実際のところ違うだろうが自分の赤いほっぺをりんご病なの!と言っていたので、赤いほっぺを気にしていたんだろう

暫くして担任の先生の挨拶が始まった。
先生は大学を出たばかりの新米女教師アキ子先生でした。
アキ子先生は定年まで教師を続けていたようで毎年発行される県内の教員の異動や退職の新聞に名前が載っていたので、あぁ先生は定年まで教師を頑張って続けていたんだなぁと思いました。

定年退職の名前の欄にアキ子先生を見つけた時は14組の記憶が甦り、暫くの間ずっと回顧しておりました。



先生の挨拶が終わりプレハブ教室の外に出ると、みんな記念撮影していました。
この日は天気も良く朝は肌寒かったがポカポカ陽気で暖かい。

もちろん僕もプレハブを前に撮って貰った。


そして、1年14組の時の物語は自分にとって一生忘れえぬ記憶となるのであります。






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